コラム

カテキンとタンニンの違いは?

お茶に興味をお持ちのあなたへ
カテキンとタンニンっていったい何が違うのか、気になりますよね?

答えはどちらも同じ【渋味成分】です。

ではなぜ【お茶のタンニン】と【お茶のカテキン】二つの呼び方があるのでしょうか?
この違いは何のかをお話しします。

呼ぶならカテキンと呼びましょう

お茶の渋み成分と言えば【カテキン】だし、渋味と言えば【タンニン】ですよね?
そう!【タンニン】とは渋味の総称であるということです。

そもそも【タンニン】の上に【ポリフェノール】という大きなくくりがあります。 ポリフェノール→タンニン→カテキン こんな感じです。

【カテキン】という呼び名は、より具体的な言い方だということになります。
つまり、ポリフェノールの中にタンニンがあって、その細かい成分にカテキンがあるといったイメージです!

例を挙げると、飲み物中にお茶があって、お茶の中でも紅茶や緑茶に分かれるといった感じでしょうかね!
なので【タンニン】も【カテキン】も同じ渋味を表す言葉なのでどちらでも大丈夫です!
ただ最近は【緑茶カテキン】が話題なので、【カテキン】の方がかっこがつくかもしれないですね!

タンニンと呼ばれる由来

皮製品を使ったことがありますか?
この皮を加工する、つまり「皮を鞣す(なめす)」時にタンニンは使われていました。

動物の皮はそのまま使えば腐ってしまうし、乾かして乾燥させると硬くなってしまい、とても使えるものではなくなります。

そこで「鞣す」、つまり柔らかくするという工程が入るのです。

その時に植物の渋み成分「タンニン」が使われていました。
このことから植物の渋味成分=「タンニン」となっていったと言われています。
この技術は古代エジプトから行われていたという経緯があります。その加工法は現在でもしっかりと残っています。

ただ、日本で鞣す工程に使われている植物は「ミモザ」です!
お茶ではないんですね(笑)

お茶の渋みが苦手な人へ

お茶の渋みって、苦手な人も多いです。
この渋味について二つ知っておいてほしいことがあります。

1.一つは、渋味を含めお茶の味というのは、後天的に好きになる味だそうです。

実は、最初全く飲めないという人も中にはいるようで、そんな人が少し飲みなれてくると逆に好きになるということがよくあります。

渋味に関しては特にそうで、最初は新茶の柔らかい味が好きだったのが、飲んでいくうちに渋みがくせになるって人、結構多いです。
ですから、渋いのが苦手だからと言わず、いろんなお茶を飲んでみてください。
くせになりますよ!

2.もう一つは、その渋味、本当に渋味ですか?ってことです。
え?と思われた方、正解です。え?ですよね(笑)

実は渋味によく似た感覚で、【えぐみ】というものがあります。
これは、舌先からびりびりと嫌な感覚があり、非常に気持ち悪いです。
もしかしたらそれ、渋味ではなくてえぐみかもしれないですね。

渋味とは本来気持ちいいものであるはずです。
お茶淹れに失敗するかお茶の製造に無理が生じる、いわゆる欠点茶というものの中に、強いえぐみを持つお茶があります。

なので本当に美味しくお茶を淹れられる人に、渋味の聞いた爽快なお茶を飲ませてもらった方がいいかもしれません。

ちなみに、えぐみは舌先から下の裏側にびりびりくるような感覚があります。
うま味がめちゃくちゃ強いお茶を熱湯で淹れるとえぐみを出しやすいです。
まあ、あえてする必要はないですけどね(笑)

終わりに

いかがでしたか?
【タンニン】と【カテキン】
お茶に関しては、緑茶タンニンとか言わないのでカテキンで統一していいと思います。
たまにタンニンと言われる人もいますけど、昔の人は結構多いかもしれないですね。
どちらも渋味のことを指しているので、それさえ覚えておけば特に問題はないです。

あと、味わいとしての渋みも是非慣れてください。
どうしても苦手な人もいるので無理強いはしませんが、
渋味が活きるお茶も存在します。
そんなお茶の渋みは本当に記憶に残るものです。

とにかくいろいろなお茶、いろんな人のお茶を飲んでみることをお勧めします。