お茶好きのあなたへ
自分の好きな一杯を探す なぜ必要か?
最初に読む記事として書くべきかどうかわからないですが、自分の好きな一杯を持っておくとよいと思います。
これは僕の個人的な意見ですが、好きな1杯を持つ理由は次の3つです。
1.次の世界の入り口の選択肢にする
2.自分の腕を鍛えるのにいい
3.何も考えずに飲める1杯
1.の理由は、好きなお茶を選択肢にすることで時間短縮になります。
例えば、新しくテイスティングを始めてみようとか、産地の見学など何か新しいことを始める時に、どのお茶にしようか迷うことがなくなります。
2.の理由は、同じお茶の淹れ方を比較することで自分の腕の変化を感じやすいということです。
いろいろな種類を飲むことももちろん大切ですが、お茶に慣れていない状態でいろいろ飲みすぎると、間違いなく道に迷います。
たくさんの種類のお茶を飲むのはいいですが、味や香りがばらばらすぎて、毎日淹れた中で自分の変化に気づきにくいです。
しかし同じお茶だと、条件を変えたりしたときに飲み比べもできるので、よりお茶のことを理解していきやすいです。
なので、ある程度お茶淹れに慣れるまでの期間限定でもいいので、最低でも
2~3種類ぐらいに絞ったほうがいいです。
もちろん1種類に絞るのがベストだと思います。
3.の理由、僕はこれが結構大切だと思います。
あながどんな理由でお茶を深めていくかはわかりませんが、お茶を勉強しているとぶつかる壁
全く何も考えずに飲めるお茶、つまりホット一息つきたいときに飲むお茶です。
「お茶ってそういうものじゃないの?」って思ったかもしれませんが、実はお茶を勉強している、淹れるお茶淹れるお茶がすべて学びの対象になってしまうため、完全にリラックスして飲めないんじゃないかと思います。
逆に言うと、このサイトに訪れてくれているあなたは、誰よりもお茶を好きになると思っているので、なるべく多くのお茶を学びの対象にしてほしいと思っています。
ただ、どんな時も力を抜きたいタイミングがあるのではないでしょうか?
そんな時に何も考えずに淹れて、何も考えずに飲むお茶、これが重要になってきます。
ちなみに僕は最初のころは「八女茶」をそういうお茶にしてました。
茶園は特定してなかったので、「八女茶」と書いてあるだけで満足でした。
最初はそんなレベルでいいと思います。
どうやって探す?決める
自分の好きな一杯を決めるには、ずばり、最初に印象に残った、あるいは自分がお茶にハマるきっかけになったお茶がいいと思います。
「単純にこの味が好き」とか、「飲みなれている」とかでもいいと思いますが、お茶を追求すればするほどいろいろなお茶に出会うので、正直好みも変わってきます。
もちろん、これが緑茶でなくても、紅茶や烏龍茶とかでもぜんぜん大丈夫です。
ただ、比較的手に入りやすいお茶がいいと思います。
あまり手に入らないお茶は、もったいなくて好きな時に飲めないので、リラックスするお茶には向かないかと思います。
僕の言う好きな一杯は、あくまでも自分をスタンダードに戻すためのお茶のことです。
好きな一杯を比較する
これは僕がやっていたことです。
好きな一杯を探す なぜ必要か? の1.の理由ですが、好きなお茶を比較することで世界が広がっていきます。
僕は最初、「八女茶」を好きな一杯にしていました。
このお茶を何も考えずに飲めるお茶にしてましたが、そして「八女茶」同士で比較するということをやっていました。
つまり、テイスティングです。
テイスティングについては【食について】の「テイスティングで舌を鍛える」(後日アップ)で詳しく説明していますが、実は近いもの同士を比べて味の比較や香りの比較をすることが結構大切です。
その時に自分の好きなお茶同士で比べると迷わないです。
もちろん比べる対象が、紅茶でも烏龍茶でもいいですし、麦茶やハーブティーなんかでもいいと思います。
これは一例ですが、お茶に関して何か新しくやろうと思ったときの選択肢としておいておけるので、非常に便利ということです。
終わりに
いかがでしたか?
好きな一杯って、心の支えになるものだと思います。
疲れたときに英気を養ってくれる、悩んだときに自分をリセットしてくれるなど、とにかくメリットがたくさんあります。
初心に戻るときなんかもいいと思います。
最初に「これ」と決めてしまったとしても、いろいろ知っていく中でそういうお茶も変わってきます。
それがまた成長の一つだと思いますし、楽しみの一つだと思います。
僕も好きな一杯は「八女茶」から別のお茶に代わっています。
これもたくさんのことを知る中で、考え方が変わった部分からそうなりました。
なので今の段階での自分の一杯を、是非探してみてください。