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大量生産品の裏側(農作物)
今日はあいにくの雨模様だったので、外出も近くのスーパーで済ませることにしたのですが、自粛が終わったのと昼時というのもあって、結構込み合っておりました。
昼は軽く済ませようとおにぎりと果物を買うことにしたのですが、果物はキウイやバナナ、マンゴーといった南国の物ばかりが並んでいました。
バナナを買って帰ることにしたのですが、3本で100円!
安すぎないか、、、、
ポストハーベスト農薬(収穫後農薬)
この言葉を耳にしたことがありますでしょうか?
なんとも穏やかそうな雰囲気の言葉ですが、内容は全くそんなことはありません。
簡単に説明しますと、野菜や果物を栽培するときに農薬を使いますが、それとはまったく異なり、収穫された後の保存用に使用する農薬です。
例えば海外から輸入される食品に関しては、収穫されてから輸入先に届くまでに時間がかかります。
航空便ならともかく、船便となれば数日から数週間要することもあります。
この間、野菜や果物である生鮮食品がどうして綺麗な状態で届くのでしょうか?
それは、ポストハーベスト農薬というものを使うことで、劣化を防いでいるからです。
用途は様々
一言でポストハーベスト農薬と言っても、様々な用途があります。
例えば、収穫後の洗浄に薬を使うこともあれば、出荷処理の最終で防腐剤や防カビ剤を散布することもあります。
使用している薬の量や種類も野菜や果物によりますが、何重にも散布されて文字通り薬漬けの状態になるものまであります。
アメリカンチェリーを常温で1週間おいてもカビ一つ生えないという話は、よくよく考えたら恐ろしい話なのです。
劣化を防ぐから安心?ではない
防腐剤や防カビ剤が使われているということは、つまり菌の増殖が抑えられるということにもなりますから、ある意味安全だという考え方もあります。
痛んだものを食べるということは食中毒のリスクにもなるので、極力避けたいものです。
しかし、ポストハーベスト農薬のような人工物で体調を崩すこともまた食中毒の一つです。
特に非自然的なものは、体内から除去できないこともあるので厄介です。
実際、とても危険
バナナの話をします。
日本に輸入されるバナナの多くはフィリピンやマレーシアで栽培されています。
多くの出荷工場の管轄がアメリカなのですが、そこで使われているポストハーベスト農薬が社会問題になりました。
バナナの生産管理には非常に力を入れていて、栽培中、一切農薬が使われていないというです。
しかし、そのバナナの出荷工場で働いている現地の人が、働いて数年で死亡するということが相次いだ時期があります。
原因はポストハーベスト農薬である、ベノミルという薬。
防腐剤の一種で非常に強力な薬です。
その薬を水槽のようなところに入れ、その中でバナナを洗うのですが、作業者がつけているのはゴム手袋のみで、マスクすらつけていない状態でした。
高濃度の農薬にさらされ続けた結果だったとうわけです。
蓄積することの恐ろしさ
化学薬品は体内に蓄積していきます。
2001年にアメリカで行われた実験では、普段有機野菜などを選んで食べている人の体内から農薬が発見されてという結果がありました。
化学薬品や農薬というのは知らず知らずのうちに体内に蓄積していき、ある基準を超えたら猛威を振るいます。
実際、致死量がどれくらいなのかという研究もないため、はっきりとした治療法もありません。
蓄積は人間だけのものではない
この蓄積に関してもっと恐ろしいことが、動物を介しても入ってくるということです。
アメリカ産の牛肉を食べることが危険な理由はかつて流行ったBSEがあるからではなくて、ポストハーベスト農薬を食べてしまうことになるからです。
牛の餌になる穀物にも当然農薬やポストハーベスト農薬は使われています。
人間の何倍もの量を食べて育つ牛の体内にはこれらの農薬が高濃度で蓄積されるわけです。
表向き安全とは言われているものも、もはや安全とは程遠い、そんな事実はけして表ざたにはならないのです。
安全な食を手に入れるためには?
とまあ長々と書きましたが、じゃあ我々はどうしたらいいのでしょうか。
シンプルに何を食べるかを選べばいいです。
大量生産品は落とし穴
人類の発展によって、また人口の増加によって食の需要が爆発的に伸びた結果、人々は今のような食品の流通は生まれました。
たくさんの人の飢えをしのぐために、企業もお金をかけてられないというのが現状なわけです。
本来食物というのは大量生産に向くものではないんですが、
それを大量生産できるように、品種改良がされ、家畜化され、そして薬漬けになっているのです。
結果味気のない野菜や果物ができたり、チープな加工食品になるというわけです。
つまり普段安価で手に入るものは基本的にあまりよくないもの、ということになります。
以下の本にも書いてありましたが
もはや大量生産品において、安全安心なんて言葉存在しないのかもしれませんね。
原材料の欄には意味の分からない名前がたくさん並んでいますし。
安全や健康という言葉は、企業が儲かるためのマーケティング用語になってしまってます。
大量生産品を避ければマシ
だったら大量生産品を避ければ少しはましになるんじゃないかと思います。
実際自家栽培の野菜や果物って農薬とか使わないですし、自炊すれば化学調味料は使われないわけです。
つまり工場で作られている、大規模な農園で作られているものでなければ割と安全なんじゃないかと思います。
値段は少し高くなるが、食への楽しみが見つかる
現代人って食の大切さを忘れていると思います。
仕事帰りコンビニによって適当なものを買って帰ったり、
スマホやテレビを見ながら食べたものの味って、覚えてますか?
安く手に入るし手軽でいいのですが、そこに大切さやありがたみという重要うな要素がある事を忘れてしまっている気がします。
いい物って値段が少し高くなりますが、ちゃんと向き合おうとしますよね。
そうすることで食の楽しみだったりって言うのが思い出されると思います。
人が生きていくために必要不可欠な食事の時間も充実していれば人生も豊かですね。
最後に
僕自身お茶と向き合うようになってから食というものに興味を持ちました。
嗜好品であるお茶は、産地や品種によって味も香りも違うのでそういう面白さだったり、違いがわかるために舌を鍛えることでより食事が楽しくなりました。
そのきっかけは、やはり少し高いお金を払ってお茶を買ったということが大切だったと思います。
100g1080円のお茶って、けして安いものではないと思います。
当時は大切に飲みましたね、もちろん今もですけど。
そこから食事というものがいかに人生を豊かにしてくれていたかを思い出すことが出来たと思います。
お茶が売れなくて、茶業界は大変です。農家も減ってきている現状を何とかしなければと思う反面、需要がそこそこであるが故の小規模生産。
だからこそこだわって作れるのだろうとも思います。
ある意味必要な立ち位置であると。
何が言いたいかというと
安全安心な食というのは、自分が食べている物に比例する【状況】であるということです。
食べ物が悪いんじゃない、もはや食べている側の責任であると心得たほうがいいです。
食を楽しむ、大切にする人は少しでもこだわります。
自炊もその一つです。
食の楽しさを思い出すことが出来れば、前よりもずっと安心な食生活を送れるということです。
ちょっと勇気がいりますが、少し高いものを食べてみてください。
例えば普段スーパーで買っている蜂蜜を、専門店で買ってみてください。
値段は倍ぐらいになるかもしれませんが、生活を脅かすほどの金額ではないはず。
一回の行動が、人生を変えます。