お茶好きのあなたへ
美味しいお茶を淹れるため、お茶淹れのコツや原理を学んでいることと思います。
ここで、美味しいお茶を淹れるために一番大切なお話しをしたいと思います。
大切なものは気持ちだけ
お茶を淹れるのに一番大切なこと、結論を言うと、【気持ちです】
美味しいお茶を飲んでもらいたいという気持ちです。
気持ちをあなどってはいけません。
科学的な根拠はありませんが、気持ちを込めるのとそうでないのでは全く味が変わってしまいます。
お茶は繊細な飲み物です。
同じお茶、同じ道具、同じ条件をもってしても淹れ手が変われば味が変化します。
理由はそれぞれが意識するところや大切にしているところが変わるからです。
それは相手をどれだけ思いやるかにもかかってきます。
相手を想ってお茶を淹れる事、まずはこの気持ちがなければいいお茶を淹れることはできません。
所作は普段の生き方から
お茶を淹れる時の所作を気にしていますか?
茶道ではないのだから、と、思うかもしれませんが、お煎茶にも所作はあります。
それに、急須を使う動きが綺麗な方がお茶が美味しく感じられます。
所作をよくするには茶道を学ぶのがよいのですが、そもそも普段の生活が所作に出ると言っても過言ではありません。
つまり、物事一つ一つをどれだけ丁寧にかつ大切にしているかということです。
茶道の一連の流れは非常にこまやかで繊細です。
その動きはまさに芸術で、見ていて気持ちがいい、本当に美しいの一言につきます。
そして茶道をされている方は言葉使いも、所作も丁寧です。
しかしこれは必ずしも茶道をしていなければならないかと言えば、そうではありません。
結局普段の生活の中の意識です。
何をどう細かく意識するとかではないですが、言葉使いを丁寧にするとか、食事するときに綺麗にするとか、ながらで何かをしないなど、些細なことの積み重ねだと思います。
お茶を淹れる一連の流れを見ても、細かい動きの連続なので、すべてにおいて意識をするのは大変です。
それが普段からいろいろなところに丁寧であれば、無意識にきれいに動けるというものです。
慣れるまでは難しいですが、所作を丁寧にすることと、普段の私生活を丁寧にすることは意識した方がよいです。
茶人に学ぶ心構え
思いやりの心を学ぶなら迷わず千利休を知るべきです。
お茶好きなら必ず一冊は本を読んでいると思いますが、利休の詫び茶を理解できれば
思いやりの心得が理解できると思います。
終わりに
いかがでしたか?
まずは飲んでもらう人のことを考える、もしかしたらそれがすべてかもしれません。
お茶だけに限らず、世の中のものすべてはそういう精神をベースに作られているものばかりです。
美味しいお茶も、その気持ちの下にあるべきだと思います。