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簡単なお茶の淹れ方

自宅でお茶(緑茶)を淹れるとき、どうしても苦くなってしまうという方が多いのではないでしょうか。
結論としては熱湯で淹れることで苦味が出やすくなります。
しかし、お茶を淹れるためにいちいち温度を測るのは面倒、、、、
そんなあなたに、簡単な淹れ方と苦くならないための考え方をお伝えします。

美味しいお茶の淹れ方はちゃんとございますが、今回はちょっと力を抜いた淹れ方や味のバランスのとり方について
ということになります。

なぜ苦くなるのか、これを知っているだけでお茶の味が全然変わります。

目次

淹れ方

手順

①お湯を沸かす
②沸騰したら5分ほどわかして火をとめる
③10分~15分ぐらい放置する
④急須にお茶を2gまたはマグカップにティーパック1つ淹れる
⑤③で放置していたお湯を注ぐ
⑥1分ほど待つ
⑦味をみて、少し薄く感じた場合だけもう20秒ほど置く

沸騰したお湯をしばらく放置し、少し冷めたぐらいで使用する。
1分ほどたったら味を見ながら抽出時間を調整していきます。

解説

①お湯を沸かす
お茶を淹れるときはなるべく沸騰したお湯を使います。
理由としては、
1,お水に含まれる空気をある程度なくすこと
2,お水に含まれる塩素(浄水器使用の場合は当てはまらない)を取り除くためです。
理由解説
1,のお水に空気が入りすぎると茶葉が空気で浮いてしまい、うまく抽出できない場合があります。
2,の塩素は、塩素が少ないほうがお茶の風味がよくなります。(塩素があっても普通においしい)
以上の理由から、沸騰したお湯を使用したほうがよいです。

②沸騰したら5分ほど沸かして火を止める
沸騰後、5分ほど沸かすことで空気と塩素をとばすことができます。

③火をとめて10分~15分ほど放置する
沸騰したてのお湯をしばらく放置することで温度を下げます。
季節にもよりますが、10分~15分ほど放置でおよそ80℃~85℃くらいには落ち着きます。
これくらの温度でお茶を淹れれば苦くなることを防げます。

④急須にお茶を2gまたはマグカップにティーパック1つ淹れる
急須で淹れられる方は茶葉を2g(ティースプーン山盛り1杯)、マグカップの方はティーパック1つを入れます。

⑤③で放置していたお湯を注ぐ
急須、マグカップともに8割ぐらいまでお湯を注ぎます。

⑥1分ほど待つ
およそ1分ほどで抽出されますが。

⑦味をみて、少し薄く感じた場合だけもう20秒ほど置く
味が薄い場合は10秒~20秒ほど更に待ちます。

なぜ苦くなるのか

家のお茶が美味しくない理由の多くは渋くて苦いから

お家でお茶を淹れると美味しくない理由は、渋くて苦いからではないかと思われます。
特に苦いというのが多いと思います。

これは、熱湯で淹れたときに多量に抽出される カフェイン が原因になります。

下記にても説明がありますが、お茶の味を決める主成分であるカテキンやテアニンも同時に抽出されますが、
量と風味の関係でどうしてもカフェインの苦味が感じやすくなります。

このカフェインを抽出しすぎないために、少し冷ましたお湯を使う必要があるのです。

熱湯で淹れるとカフェイン量が多くなる

煎茶や釜炒り茶などの緑茶の味は主に以下の3つで成り立っています。

カフェイン=苦味
カテキン(タンニン)=渋味
テアニン(アミノ酸類)甘味・うまみ

お湯の温度が高ければ高くなるほどカフェインとカテキンの抽出量が多くなり苦くなりやすくなります。

引用先:日本茶業学会「煎茶の浸出条件と可溶成分との関係」

上の表はカテキン、カフェイン、テアニンの抽出量を表したものになります。
これを見てわかるのは、カフェインは温度が高くなればなるほど抽出されやすいということです。

実際、熱湯でお茶を淹れる場合、お湯を注いでから10秒もすれば飲める状態になります。
10秒以上抽出してしまうと、苦くなってしまいます。

結論

カフェインは70℃前後のお湯で淹れるとちょうどいい抽出量で、85℃を越えてくると抽出が早くなり、うまみや甘味を抑えて苦味を強調してしまいます。

熱湯でお茶を淹れるとカフェインの抽出量の関係で苦くなり、お茶の味のバランスが崩れてしまうということです。

覚えていてほしい考え方

温度管理と時間管理をするのは手間であることと、意外と難しいです。
そこで大まかな目安や基準を一度覚えてしまえば、少し手を抜いてもお茶が美味しく飲めます。

熱すぎなければいい

温度が高ければ高いほどカフェインが抽出されるため、温度が下がった状態のお湯を使えば苦くなりすぎることを防げます。
沸騰したお湯を15分ほど放置しておけば80℃前後ぐらいにはさがります。(季節によって多少変動)

時間の考え方

少し冷めたお湯を使用する場合は、1分ほど抽出させてから味を見ながら抽出時間を増やしていきます。
仮に、60℃や50℃に温度が下がってしまったとしても、抽出時間を長くすればお茶は抽出できます。
ゆったりお茶を淹れて飲みたいのであれば、沸騰したお湯を30分でも放置して起き、ある程度冷めたお湯を注ぎまた20分~30分ほど置いてもお茶は美味しく飲むことが出来ます。

家事や用事をしながらだと忘れてしまいがちですが、最初に熱湯さえ使わなければお茶が苦くなりすぎることを防げます。

ちなみに熱湯を入れた場合、

急須・・・・注ぎきるまでで15秒以内
マグカップ(ティーバッグ)・・・・15秒

熱湯を使用した場合はいかに茶葉開き切る前に注ぎきるかが重要です(ティーバッグの場合はカップから上げる)
上記の時間ぐらいで管理できれば、苦くなりません。
ただ、熱湯で淹れると甘味やうまみを感じにくくなるのでそちらだけご注意ください。

熱湯で淹れることのメリット

熱湯で淹れたお茶にもこんなにいいところがあります。
場面によって使い分けてみてください。

①好きな人にとっては良質な苦味
お茶に含まれるカフェインは良質な苦味を演出しています。
テアニンや他の成分と一緒に摂取することで成分効果を抑制する働きがあります。

例えば、コーヒーのカフェインは中毒性を起こしますが、お茶のカフェインで中毒性を起こすことはほとんどありません。これは、カフェイン以外の成分が緩和することで強すぎる成分を抑制するのです。
同時に、味に関しても同じようなことが起こり、バランスよく整えてくれます。

熱湯で淹れてしまうことで、カフェインが他の成分より主張することはありますが、苦味が好きな人にとってはとてもおいしいお茶になったりします。

②集中力向上
お茶のカフェインはコーヒーよりも集中力が向上すると言われています。
カフェインの成分と同時にうまみ成分であるテアニンがリラックス効果を生み、脳がより集中できる状態になるというものです。
お茶を熱湯で淹れるだけなので、勉強のお供やデスクワークに是非おすすめします。



‐熱湯玉露‐
玉露というお茶がありますが、実はカフェイン含有量がとても高いとされています。
そんな玉露を熱湯で淹れて飲む『熱湯玉露』というものがあります。
カフェイン含有量が高く苦味もそれなりにあるのですが、集中力が必要な時にとても重宝します
興味がある方は一度試してみてください。

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③風邪の特効薬
風邪の引はじめでのどが少し痛む、鼻水が出始めたという時の特効薬としてお茶が有効です。
ここではカフェインというより、カテキンの効果になります。
カテキンも熱湯でお茶を淹れることでカフェインと同等の抽出量をほこります。
体調が崩れかけているときに飲むとのどの痛み鼻水の症状が緩和されます

ただし治療薬ではないので、ひどくなったときは適切な量の薬と必要な時には病院に行かれることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
お茶が前より少し美味しく淹れられそうな気がしませんか。

‐ポイントたった1つ‐
熱湯を使わない

時間や味の調整もありますが、とにかく熱湯を使わないだけで前とは味が全然変わります。
是非一度試してみてください。
お茶を始めたばかりの方やなれない方は、まずはティーパックから始めることも一つの方法です。
楽しいお茶ライフを。

 
                 
 

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