お茶について

お茶のうま味、お茶の香り

お茶が好きなあなたへ
お茶のうま味とお茶の香りについてどう考えていますか?

お茶葉淹れ方によってうま味も香りもコントロールすることができます。
お茶のうま味と香りについて少し知ってみましょう。

お茶のうま味とは

世界にはさまざまなお茶があり、それぞれ文化に適した淹れ方や楽しみ方があります。
日本においてお茶の代表と言えば、煎茶であり急須を使って飲むことでしょう。
そして、日本のお茶に欠かせないのが「味」これは耳にしたことがるかもしれません。

その味とは、うま味のことを指す場合が多いです。

日本の緑茶にはテアニンやグルタミン酸といったうま味成分が多く含まれています。
つまり、鰹節や昆布といった出汁に感じるうま味と同等のものが感じられます。

はじめは、お茶にうま味なんてと思う人もいますが、このうま味成分によって他の飲料にはなしえないリラックス効果を生むことが出来ます。

お茶の香りについて

もう一つ煎茶で代表的な楽しみと言えば香りです。
煎茶を含め緑茶の多くは、日本独自の製法によって植物が本来もつ自然の香りを残したまま製造することが出来ます。
すこし表現を変えると、「畑の香りがそのまま残る」そんな香りです。

この香りもまた、やすらぎを与えてくれる大きな要因であり、他の飲料にはない大きな特徴といえます。

うま味と香りは淹れ方で決まる

うま味と香りは淹れ方で感じ方が大きく変わります。
特に緑茶の多くは、味の複雑さゆえに少し淹れ方を変えるだけで全く違う飲み物かのごとく味を変えてしまいます。
そして、その味はどれも違った特徴があり味わい深いものになります。

一般的に味を出したければ低温で淹れ、香りを出したければ高温で淹れます。
例えばコーヒーや紅茶は本来香りを楽しむものであるため、基本的には熱湯を使います。
この考え方は緑茶にも概ね当てはまります。

ただし、緑茶に関してはうま味、香りの他に、甘味、苦み、渋味といった成分も重要な要素として考えます。
これを考えると、ただ熱湯で淹れたら香りがいい、ただ低温にすれば味がいいとはいきません。
高めのお湯を使えば香りが強く、低めにすればうま味が出やすいということをベースに淹れ方を工夫していく必要があります。

これは産地や品種などでも大きく変わります。

これについてはまた別の記事で詳しくお話しします。

うま味と香りはどちらを選ぶべきか

結論どちらでもいいです。いい意味でどちらも非常に楽しめる要素だからです。

お茶を勉強し始めたとき、煎茶はうま味が強い方がいいという知識が入ってきます。
最初に飲ませてもらうお茶もうま味が感じやすいものを飲ませてもらう場合が多いです。
うま味こそ日本の誇るお茶の大きな特徴なので、それを知らずしてお茶を語ることはできません。

しかし、香りというカテゴリにおいてもこれほど素晴らしいものは世界のどこを探しても見つからないと思います。
故に香りもたくさん楽しんでほしいと思います。


ちなみに、私自身お茶はうま味より香りを楽しむ機会の方が多いです。
今は品種も多く存在するので、香りをテイスティングすることが非常に楽しくなっています。

勉強として飲むときは?

うま味と香りの両方を知ってください。
そして最初は別々に感じることをしてください。

栽培の仕方やブレンドなどでうま味も香りも感じるられるお茶が存在しますが、それぞれがどんな感じなのかを知る必要があります。
なので、勉強として飲む場合はうま味と香りを別に考えて飲んでください。

終わりに

うま味と香りはどうでしたか?
お茶を淹れる際に必ず最初に考える要素が、うま味を活かすか香りを活かすかということ。

たくさん飲んでいろいろ知ってみてください。