お茶が健康に悪いという話を聞いたことがありますでしょうか。
有用成分であるカテキンやカフェインが体調によっては悪い方向に作用するという例外的なお話はありますが、基本的には1日の摂取量を守れば健康を害することはありません。
摂取量も杯数で言えば上限は8杯ぐらいです。
よほど好きな方でない限り上限に達することはないでしょうし、一般的には1日3杯ぐらいが目安ではないでしょうか。
それでも健康被害を出すというのは、よほど常識の範囲を超えた量を飲んだ場合に起こり得ると思われます。
そもそもお茶（緑茶）が体に悪いと言われることがある
約2000年も前から薬効を用いられてきた茶は、体のあらゆる不調を予防する究極の植物であると言われます。
その植物を煮出し、飲めるようにした緑茶は現代の私たちにはなくてはならない存在のはずです。
脳のリラックスから、睡眠改善、インフルエンザ予防からがん予防まで、現代病から生活習慣病までありとあらゆる病の予防に効果を発揮するのですから。
そんな緑茶も、やはりよくない話が飛び交うことがあります。
特に含有量の多いカフェインやカテキンはマイナスの話題になることもしばしばです。
もちろん体調を悪化させる原因になることもあります。
妊娠中の方のカフェインのとり過ぎや、療養中の薬の効果を弱めることなど例外的なことはあります。
しかしそれ以外にも、お茶は飲みすぎると体に負担がかかるなどの話は、よくされますが、過剰摂取によるものばかりで何ら影響のないものばかりです。
どんなにいい食材や人に有益な効果をもたらすものでも、悪く言われることはあります。
もちろんどんなものでもいいところもあれば悪いところもあるので、よく思わない人もいるのは当然です。
しかし、その情報にながされてしまい悪くいってしまったり嫌いになってしまうのは非常にもったいないことだと思います。
おーいお茶濃茶が体に悪いとうわさされた件
何年も前に話題になった件ですが改めて考え直す機会があったため、私の考えも踏まえてをお話していきたいと思います。
おーいお茶が体に悪いかどうか、結論から申し上げますと、1日数本程度の飲用なら体に悪影響を及ぼすことはありません。
ネットの情報によれば、カテキンのとり過ぎで貧血を起こしたり、妊婦さんや療養中の方など体調がすぐれない方が飲むことにリスクがあるとあります。
これは、急須で飲むお茶でもよく言われることであり、そもそもお茶（緑茶）全体に当てはまります。
妊婦さんや療養中の人に関しては、体質や症状によるので医師の判断が必要ですが、それ以外のことに関しては常識的な範囲で飲むことに関してはやはり問題ないです。
身体に悪くはないが、健康になれると過信しすぎもよくない
おーいお茶濃い茶500ml1本のガレート型カテキンの含有量は140㎎。
一日の推奨量1200ml表示の340mg摂取ために1200ml飲用することが推奨されていますので
500mlなら1日2本を目安にするとよいとされます。
ガレート型カテキン340mgを8～12週間撮り続けると効果が見られるという結果も提示されています。
この情報だけを鵜呑みにしてしまうのも危険です。
実際は表示の半分の機能しかない可能性がある
PETボトルの緑茶飲料というのは正常に機能するカテキンが含有量の半分しか存在しない可能性があります。
これはどこのメーカーのものでも同じことが言えます。
つまり、500mlのPETボトル1本に70mlの機能性ガレートカテキンが含有していることになります。
よって、実際に健康効果を得るために必要な量はメーカー推奨で5本、1日の摂取量であれば8本必要になります。
500mlを5本以上飲むとなれば健康を害する可能性が出てきます。
なぜ表示の半分しかカテキンは機能しないのか
お茶に含まれるガレート型カテキンはEGCGというカテキンになります。
このカテキンは内臓脂肪の減少を促すなどの有効性はありますが、熱に弱いというデメリットがあります。
PETボトルの緑茶飲料には加熱殺菌という工程があります。
この殺菌工程を経て、ガレート型カテキンは【鏡像異性体】というガレート型カテキンと違う物質に変化します。
含有量のうちどれだけ変化するかははっきりとしませんが、概ね半分の量が変化しているという実験結果が報告されています。
この鏡像異性体は、毒性を持ち、肝臓に負荷をかけてしまうという性質をもちます。
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じゃあやっぱりおーお茶濃茶は体に悪い？危険なの？
常識的な範囲で飲む分にはむしろ体にいいです。
清涼飲料水を飲むことをやめて緑茶飲料にシフトすれば圧倒的に健康な体に変わっていけます。
お茶を飲む習慣としてPETボトル緑茶飲料は推奨できます
改めて結論を言いますが、おーいお茶の濃茶は体に悪くありません。
むしろ、手軽にガレート型カテキンを摂取できるという形にしてくれたことは大きく評価するべきところではないでしょうか。
たとえ少量だとしても、この手軽さを考えると、選びざるを得ないのではないかと思います。
私は日本茶を専門としている者として、お茶は急須で淹れたものが一番であるという考えがあります。
しかしながら、PETボトルの緑茶飲料はよく利用させていただいています。
出先で急にお茶が飲みたくなる時もありますし、
栄養機能として、飲んですぐに結果が出るものではありませんが、少しでも摂取できるだけで変わっていくものがあります。インフルエンザ予防などに一役買ってくれる場合もあります。
コロナが流行した当初は、かなりお世話になりました。
大切なことは、どんなものでも過剰に摂取しすぎないことです。
どんなにいいものでも一度に多量に摂取してしまえば体に毒となります。
まずはPEＴボトル緑茶飲料から
本当は急須で淹れたお茶を飲んでいただきたいところですが、時間も手間もかかります。
それであればまずはＰＥＴボトル緑茶飲料から始めるのもいいのではないかと思います。
味や香りは急須で淹れたお茶の方がよいですし、栄養素も急須のお茶には劣ります。
それでも、お茶に触れるという観点や、健康に気を配るという観点で見るといいスタートにはなるのかと思います。
清涼飲料水をやめて緑茶飲料に切り替えられたら、あなたの身体は前よりずっと健康になりますね。
ポチップ
情報に踊らされすぎない
現在はSNSも普及し、日々たくさんの情報が出回っています。
【炎上】という言葉をもとにいろいろな噂が飛び交う時もあります。
多くの人が発信している情報であれば、信憑性もあるかもしれませんが、その情報や言葉だけをうのみにすることは大変危険だと私は感じます。
こんな時代だからこそ自ら情報をとり、判断していくことが大切なのではないかと思います。
それではよきティーライフを。
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