お茶はとても健康に良い魔法の飲み物です。
しかし、過剰摂取などで体に悪影響は及ぼさないのでしょうか。
いえ、過剰摂取は悪影響を及ぼします。
今日はお茶の過剰摂取で起こる健康被害についてと、その対策方法をお話いたします。
お茶を飲むことで起こる健康被害ってなんだ
こんな症状が出る可能性がある
・飲み過ぎによる脱水
・カフェイン中毒
・鏡像異性体の多量摂取による臓器へのダメージ
・シュウ酸の多量摂取による体への影響
こんな症状が懸念されます。
ちなみなこれらすべての症状は、過剰摂取による症状であるため、適度な量を飲んでいれば問題ありませんのでご安心を。
ではどういうケースで起こりうるかをご説明していきます。

飲み過ぎによる脱水、お茶は水分補給を目的に飲用できない
お茶は水分補給を目的とした飲用には向きません。
その理由がカフェインの含有によるものです。
カフェインが含まれるとなぜ水分補給に向かないのでしょうか?
つまり、緑茶は飲めば飲むほど水分を外に出そうとする働きがあるからです。
緑茶はこの利尿作用によってデトックス効果を持つため、健康促進にはとても有効です。
しかし水分補給を目的としてしまうと裏目に出てしまいます。
スポーツの後や、体を動かした後は注意
水分補給と言えば、夏の暑い日やスポーツの後によく行われます。
身体を動かした後大量に汗をかいた後にお茶を飲むと余計に水分が失われるため。
脱水症状の危険性が高まります。

水分補給に適したお茶はある?
あります!
麦茶
お家で飲むお茶の定番である麦茶は、水分補給にとても向いています。
理由
カフェインの含有量がゼロであるため、がぶ飲みしても問題がありません。
そしてほどよくミネラルを補給できます。
安価で毎日飲んでも家計の負担になりにくい。
ルイボスティー
ちょっと癖のあるお茶ですが、こちらも水分補給に向いています。
癖が気になる方は、グリーンルイボスがおすすめです。
ルイボスティーの癖が全く気になりません。
理由
カフェイン含有量がゼロであることとミネラルが豊富なことは麦茶と同じです。
それ以外ルイボスティーにはアンチエイジングに有効なポリフェノールが含まれています。
水分補給をしながら美容にも役立つとてもグッド👍なお茶になります。
緑茶(水出し)
水分補給に緑茶を選びたいなら、水出し緑茶は有効です。
理由
水出しの緑茶はカフェインの抽出量がお湯で淹れたときの半分以下になります。
さらに栄養価も高く、水出しで抽出されるEGC(エピガロカテキン)は免疫力を向上させるのにもとても有効です。
カフェイン含有量がゼロではないので、激しく身体を動かしたあとにがぶ飲みはダメですが、
普段の水分補給にはもってこいのお茶です。
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また、寝る前に飲むと睡眠の質を向上させます。
緑茶に含まれるテアニンという成分がリラックス効果をもたらします。
水分補給と同時に睡眠の質まで改善できるので、緑茶の水出しは相当評価が高い飲み物になります。
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カフェイン中毒
カフェイン中毒とは、コーヒーやお茶などを飲みすぎて起こる中毒症状です。
過剰摂取しなければ基本的には起こりません。
主な症状
日本人はカフェイン中毒になりやすい
一日の摂取量をしっかり守ることでカフェイン中毒は防げます。
ただ、カフェインの影響は個人差がありますから、ご自身の体調と向き合いながら調整しましょう。
推奨としては、お茶であれば1日3杯、コーヒーなら1日1~2杯まずはここから始めてみましょう。
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鏡像異性体による臓器へのダメージ
最初に言っておきますが、これらの症状はすべて過剰摂取によって引き起こされるものです。
一般的な摂取量であれば何の問題もありません。
無害です。
鏡像異性体とは
鏡像体異性体とは

引用元:MST材料科学技術振興財団
上の図はリモネンというにおい成分の鏡像異性体です。
リモネンとは本来レモンのような香りがしますが、鏡像異性体に変わることでオレンジ系の香り成分に変化します。
熱を加えるなどの要因で分子式が変化すれば、そのものの性質も変化します。
緑茶の鏡像異性体の正体
緑茶の鏡像異性体の正体は【カテキン】が変化したものです
カテキンは本来栄養効果や健康効果の塊と言われるほど優れた成分になります、
本来肝臓の障害を抑制する力を持っています。
しかし鏡像異性体に変化すると、肝臓に負担をかけたりがんの発生率を上げたりします。
自宅でお茶を淹れて飲む際は、カテキンの含有量からも心配される要因はありません。
ただし、熱めのお湯で淹れたお茶を1日に10杯も20杯も飲むと影響が出る可能性があります。
お茶の一日の上限は、湯呑5杯ほどです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください→お茶とコーヒーカフェインの量
トクホ系のPETボトルの緑茶を1日数本以上飲用すると危険
私たちがカテキンの鏡像異性体の影響を受ける原因
トクホ系のお茶は、人為的に緑茶カテキンを大量に配合したお茶になります。
脂肪吸収阻害といった健康効果は高いものの、生産時の殺菌工程により、本来いい仕事をするはずのカテキンが
鏡像異性体へと変化しています。
トクホ系のお茶に関しての記事
この記事はカテキンの過剰摂取というお話をされていますが、あくまでも原因は鏡像異性体によるものです。
トクホ系のお茶は1日に1本までを守れば特に心配することはありません。
1日1本以下を必ず守る
トクホ系のお茶は脂肪吸収阻害や、使い方によってはインフルエンザなどのウィルス感染を防止してくれます。
しかし、いくら量を飲んでも一定以上の効果を発揮することはありません。
基本的には1日1本程度で十分効果を発揮します。
飲み方
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シュウ酸
シュウ酸は尿路結石の原因になる成分です。
尿路結石の診断を受けたことのある方は、飲用のさいは医師に相談してください。
シュウ酸は尿路結石の原因にもなるため、摂取しすぎはよくありませんが、基本的には過剰摂取さえしなければ
心配はいりません。
ただ、上記にも記しましたが、以前尿路結石の診断を受けたことのある方は医師に相談の上飲用ください。
療養中、薬を服用中の方
カテキンや、カフェインは、薬の効果を半減したり、過剰反応することがあります。
またカフェインは胃腸に負担をかける場合がありますので、療養中や体の弱い方も医師の相談をお勧めします。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
お茶に限ったことではなく、どんな食材や薬になるものでも過剰摂取は体に毒です。
お茶がどんなに好きでも、適量を飲むようにしましょう。
それでは用法容量を守って、よきティーライフを。

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