【一冷まししたお湯】とは何ですか？
お茶を淹れる時のお湯の温度、調整するのが難しい、、、
めんどくさい、、、
簡単に準備する方法はないですか？
お茶淹れをするときの一番の壁であるお湯の温度管理、、、面倒ですよね、、、
解決方法は2つあります！
1つはお湯の温度を意識せず、お茶の開き具合にゆだねる方法です。
少し時間を有するので余裕があるときに試してみてください。
詳しくはこちら
もう一つはこの記事で詳しくお教えします。
これさえ覚えてしまえば、お茶淹れがぐんと楽になります。
それでは行ってみましょう。
一冷まししたお湯を攻略
一冷まししたお湯とは
沸騰したお湯を一定時間置いて、温度を落ち着かせた状態のもの
お湯の温度は70℃～80℃ぐらい
お茶淹れにおいて一冷まししたお湯は非常に重要な要素になります。
理由
使用するお湯の温度によって緑茶の主成分である【カテキン】、【テアニン】、【カフェイン】、【その他アミノ酸類】の抽出量が変わってきます。
この成分量のバランスでお茶の味を決めます。
さてこの70℃～80℃ぐらいのお湯、どうしたら上手く温度調節ができるのでしょうか。やり方は3つです。
１．沸騰したお湯を一度陶器に移し、そのお湯を10秒後に常温の急須に移す
お茶淹れ初期の段階ですと急須にあらかじめ茶葉を計量して淹れて置きそこにお湯を淹れると思います。
あるいはお茶淹れを急ぐときは茶器すべてをあたためずに行います。
そういう場合にこの方法が便利です。
この方法だと、沸騰したお湯→陶器→急須となり、20℃ほど下がることになります。
下の図を参考にしてみてください。
上記の方法でお湯の温度は簡単にコントロールできます。
陶器の器を複数使用する場合がある点は少しデメリットになりますが、この方法での温度調整が出来れば温度計がなくても可能ですので便利です
３．湯冷ましに移したお湯の感触や湯気の形を覚える
この方法はお茶淹れの回数を重ねていけば自然と身につく方法ですが、早めに意識して覚えておくと強いです。
これは上級の考え方です。お湯を湯冷ましに淹れ放置したり、何度も湯冷ましから湯冷ましに移し替えたり、しながら手の感覚で温度を測ります。また、湯冷ましに淹れたときの湯気の立ち方で温度がどれくらいかを見ます。
この方法の理論は別の記事で詳しく書きます。
湯気を見るなら湯冷ましが便利
湯冷ましという道具があります。
この道具を使うことでお湯の扱いが楽になります。
お湯の表面積が広く、空気に触れる範囲が広いため比較的短時間でお湯の温度が下がります。
お茶淹れをする際、お湯を汲んでそのまま冷めるまで待つというケースがありますが、その場合に便利です。
湯気の形の確認は湯冷ましがあるとわかりやすいです。
二煎目を淹れておいて、冷ましておくこともできます。
お茶淹れの道具としてはとても便利なので、一つ持っておくと重宝します。
ポチップ
なぜお湯の温度を調整する必要があるのか
下の図はお湯の温度によって各成分の抽出量を表したものになります。
引用先：日本茶業学会「煎茶の浸出条件と可溶成分との関係」
緑茶はお茶の葉から成分を抽出させた飲み物です。
この成分にはたくさんの種類があり、それぞれ温度によって抽出率が変わります。
代表的な成分
これらの代表的な成分はそれぞれ抽出温度が違い、お湯の温度で抽出量のバランスをととのえます。
抽出量がバランスよく混ざり合って心地よい香り、味わいを生みます。
その味のバランスは複雑で解明されていないところが多いですが、概ね温度が70℃～80℃ぐらいがちょうどいいとされています。
もちろんお茶淹れに慣れていけばもっと幅広くお湯の温度を使いこなせるようになりますが、
基本や基準として70℃～80℃を覚えておいてください。
終わりに
いかがでしたでしょうか？
お湯の温度管理が少し楽に感じられたのではないでしょうか。
お茶淹れにお湯の温度管理はどうしても避けては通れない項目になります。
しかし、一度慣れてしまえばとても簡単に調整出来てしまいます。
もっと慣れていけばお湯の温度についてはそれほど問題にならないほど上手に淹れられるようになります。
とにかく回数を重ねていくことで自然に身につくことでもありますので、最少は少し面倒ですが是非覚えていってください。
それではよきティーライフを。
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