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緑茶の鮮度感とは何か、緑茶の味や香りを楽しむ嗜好品としての魅力とは

緑茶って何がいいんでしょうね。
こんな話をしたら「何言ってんの?」って思われるかもしれませんが、緑茶の魅力っていったい何だろうとたまに考えふけることがあります。

結論、理由はいろいろありますが、今日は嗜好品として緑茶にだけ存在する特徴についてお話したいと思います。

その特徴とは【鮮度感】です。

海外の方で緑茶を専門に勉強されている方が多数いらっしゃいます。
中には日本人よりお茶の文化について詳しい方もちらほら、、
そんな方たちが声を揃えておっしゃることが【鮮度感】についてなんですよね。

目次

お茶の香りは自然の香り

緑茶は嗜好品の中で極めて自然の状態に近い飲み物です。

緑茶は嗜好品飲料の中では摘んだ時からほとんど状態が変わらないまま完成します。
発酵などの外的要因はなく、育った場所の香りをそのまま感じることが出来ます。

これを鮮度感と呼びます

鮮度感の強い緑茶は、一口飲んだ瞬間に育った場所の景色が浮かび上がるほどです。
広大な土地や、朝霧やまぬ山間、川や海を臨む場所など、その場所にいるかのような錯覚を思わせるのは緑茶だけが持つ魅力なんです。

シングルオリジンが注目されはじめた

鮮度感について表立って言われ始めたのはごくごく最近のお話になります。

私たち日本人というのは、お茶が生活の一部であり文化的又は健康のために飲んでいたという事実が大半です。
そして緑茶のほとんどは【ブレンド】と言って、他産地のお茶同士を組み合わせて味を整えるという処理を行っていました。

こうした中でその土地の味がするお茶として近年注目された始めているのが【シングルオリジン】という考え方です。

日本人には気づくことのできない魅力だった

【シングルオリジン】とは産地ごとに単一で最終製品になったお茶のことです。

例えばブレンドというと、鹿児島県産のお茶と静岡県産のお茶を混ぜて味を整えるため、産地で言うと2つ以上の種類が組み合わさります。

シングルオリジンは、単一の産地でそのお茶が育った畑のお茶のみを使っています。

シングルオリジン自体は昔から存在はしていましたが、あまり注目されることはなければ支持されることもありませんでした。
それは、シングルオリジンの醍醐味である【鮮度感】という考えに私たち日本人が馴染みがなかったからです。

ではなぜ注目されるようになったのでしょうか。それは

ワインやウィスキーなど、テロワールによって変わる味や香りの楽しみ方が日本に浸透してきたから

ワインは嗜好品の中でも消費者人口が多く、テロワールと言って原料のブドウが育った産地によって変わる風味の違いを楽しむことが醍醐味です。

そんな嗜好品的な楽しみ方が出来るのではないかと再注目されたのが【緑茶】なのです。

経緯はわかりませんが、海外の方で日本茶に詳しい方たちがこういう考えや楽しみ方を広めたのがきっかけなんじゃないかと思います。

フローラン・ヴェーグさんとの出会い

東京に住んでいるとき、西日暮里にある【青鶴茶舗】というお店に通っていました。
そのお店に【フローラン・ヴェーグ】さんというフランス人のバイヤーがいらっしゃいました。

私もその方にシングルオリジンの素晴らしさを教えてもらった一人です。

店内にはあらゆる産地のお茶が所せましと並んでいて、試飲として飲み比べもさせてくれました。
「お茶はその土地の味がする、こんなに自然を感じる飲み物はない」という言葉に感銘を受けたことを覚えています。
それを聞いて、お茶を飲んで私自身もシングルオリジンを追いかけるようになりました。

青鶴茶舗←店舗情報

ブレケル・オスカルさん

スウェーデン人の【ブレケル・オスカル】さんもお茶の権威です。
緑茶に携わる人なら知らない人はいないと思います。
この方は我々日本人以上に日本のお茶文化について知っている方です。

そんなブレケルさんも緑茶の鮮度感については言及しています

「お茶を摘んだその場所の香りをそのまま持ってくる」と、鮮度感の良さに感動している姿に感動していました。

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時代は変わり、お茶の存在意義も変わった

日本のお茶業界は本当に大変です。

正直なことを言うと、今、お茶が売れない時代を過ごしています。

核家族世帯が増え、急須も家にない家庭が多い、PETボトルの緑茶飲料が普及しすぎている、原因はたくさんありますが確実に消費量は落ち込んでいます。

日本の歴史と共にあった緑茶ですが、そこにふんぞり返るのではなく時代と共に変化していくという柔軟性がないとすたれてしまうものです。

その新たな形の一つが、【シングルオリジン】として味や香りの違いを嗜好品として楽しむということではないでしょうか。

もちろん、健康のため、毎日のお茶としての存在意義がなくなることはありません。

そのうえで、ワインやウィスキーのように産地や品種の違いを楽しむ飲み物として広げていくのもありなのではないかと思います。

ちょっと集中してお茶を感じてみてください

今日は【シングルオリジン】が織りなす【鮮度感】のお話をしました。

緑茶は嗜好品としての楽しみ方が存在する、それも他の嗜好品以上に育った環境の香りを感じることが出来る優れた嗜好品です。

ただ、【ブレンド】のお茶が悪いと言われたらそんなことは一切ありません。
【ブレンド】にはブレンドにしかない味の芸術性が存在します。
その複雑な味わいに心を打たれることも間違いなくあります。

何が言いたいかというと、

【シングルオリジン】であろうが【ブレンド】であろうがお茶の味や香りを、一度集中して感じてみて下さい。

ということです。

お茶は、一度飲めばその素晴らしさに気づけます。
何故でしょうか、一度飲めば本当に感動できるのに、飲む機会がなかなか作れないという人が多いです。

自宅で準備することが難しい、あるいは自宅でおいしいお茶が準備できないという方はお店を探して飲んでみてください。
喫茶店やカフェでなくても、お茶屋さんであれば試飲をさせてくれます。

ルピシアのようなショッピングモールにあるようなお店でも試飲をさせてくれます。

終わりに

いかがでしたでしょうか。

少し熱く語ってしまいましたが、お茶の魅力の一つ、【鮮度感】でした。
私が日本茶インストラクターを取得するきっかけになったのは【鮮度感】に感動した時でした。
その感動が忘れられずにもっと勉強したいと思い資格取得をしたいと思ったのです。

とにかくどんなお茶でもいいので、一度飲んでみてください。
本当に感動して忘れられない経験となることでしょう。

あなたが日本人なら、あなたの生まれた国にはこんなに価値のある文化があったのだと気付かせてくれます。
あなたが海外の人なら、日本という国にはこんなに魅力的な文化あるのだと気付かせてくれます。

この記事を読んでくれたあなたに、よきティーライフを。

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