水出し緑茶は何にいいの?
作り方は?
水出し緑茶とよく耳にすると思いますがちょっと詳しく知りたくありませんか?
今日は水出し緑茶のこと、教えちゃいます!
水出し緑茶は読んで字のごとく、水で抽出した緑茶になります。
なぜ水出しをする必要があるのか、どれくらいの時間抽出する必要があるのか、どんな効果があるのか徹底的に解説します。
気になるカフェインについてもお教えします。
今日のお話
・水出し緑茶とは
・水出し緑茶の効能
・水出し緑茶の淹れ方
・水出し緑茶で気になるあれこれ
・お勧めの水出し茶
水出し緑茶は水分補給にもぴったりです!
実は水出し冷茶はカフェインがほとんど入っていません。
そして栄養成分も豊富で、生活習慣病予防、免疫向上から女性にうれしいアンチエイジング効果まであります。
今日から毎日の水分補給に是非取り入れてください。

水出し緑茶とは
通常緑茶を含めてお茶はお湯で抽出しますが、水出し緑茶は水で抽出します
常温の水から0℃近い氷水までどんな温度でも大丈夫です。
お湯と水で抽出される成分が変わる
水出し緑茶の特徴として、抽出される成分が変化することがあげられます。
緑茶カテキンはお湯で抽出する場合はエピガロカテキンガレートが抽出され、水で抽出する場合エピガロカテキンが抽出されます。
この二つのカテキンは性質が全く違い、栄養効果が変化します。
また、水で抽出することでカフェイン抽出にも影響します。
緑茶だけでなく、どんなお茶も水出しができる
水出しは緑茶だけでなく、紅茶やハーブティ、健康茶など、お茶であればどんなお茶でも作ることが出来ます。
抽出時間は3時間~一晩
通常、寝る前に準備して朝に飲むという形で、一晩おくことをお勧めしますが、水出し緑茶は3時間で十分な量の成分が抽出されます。
お茶によっては早いもので1時間ほどで飲めるようになります。
ただ、成分は抽出されているものの味が不十分な場合があるので、味も保証するのであれば一晩おくほうが良いです。
水出し緑茶の効能
緑茶は水出しをしても、温かいお湯で淹れたときとは違う健康効果があります。
水出しで淹れたお茶の健康効果を紹介します。

テアニンやグルタミン酸のによる極上の甘味
水出し煎茶はうま味成分である【テアニン】や甘味の基となる【アミノ酸類】の抽出が非常に豊富になるため甘味がとても強くなります。
お茶の甘味はとても心地が良く、それでいて砂糖を入れたのかと思うほどしっかり甘いです。
水出しの甘いお茶にはリラックス効果があります。
このリラックス効果はとても優秀なので、寝る前に飲むと安眠効果があります。
ケセルチンで生活習慣病予防
ケセルチンには抗酸化作用の他、認知機能改善への効果が期待されているなどあらゆる生理作用が期待されています。
ビタミンCの効果を促進する役割を持ちます。
ちなみに、ケセルチンの含有量はお茶の品種によって異なります。
含有量が多い品種として、下の【蒼風】がお勧めです。
蒼風はお茶の品種の中でも清涼感のある香りがとても強く、お茶の香りを重視して飲まれる方には特におすすめです。
EGCが免疫力向上に期待できる
水出し緑茶はEGC(エピガロカテキン)というカテキンの一種が摂取できます。
EGCは低温でしか抽出されないため、水出し緑茶での摂取が一般的です。
このEGCは腸内の免疫細胞に直接働きかけることで免疫力の向上を促してくれます。
免疫のメカニズムに関しては下記の記事をご覧ください。


ビタミンCで女性にうれしい美容効果
緑茶はカテキンの他にビタミン類が豊富に含まれています。
ビタミンCには動脈硬化の予防や、インフルエンザ予防、そして女性にうれしいアンチエイジングなどの美容効果もあります。
お茶に含まれるケセルチンという成分も一緒に摂取できるため、ビタミンCの効果はより促進されます。
水分補給にぴったり、カフェインは少ない
水出し煎茶はカフェイン含有量が圧倒的少ないです。
急須で淹れたお茶に対して半分以下となり、一杯で約10㎎以下になります。
カフェインは60℃を超えたあたりから急激に抽出率が上がるため、水出しで使用する10℃前後(冷蔵庫内で抽出する呈)の水ならほとんど抽出されません。
ただ、通常の水の場合カフェインがゼロではないため、敏感な方や摂取できない方はご注意ください。
0℃の水は氷水と呼ばれ、水出し緑茶を作るボトルに氷を入れるとよいです。
水出し煎茶は寝る前に飲んでも大丈夫
水出し煎茶はカフェインの含有量から寝る前に飲んでも問題ありません。
水で出すことによってカフェインの抽出量が抑えられるので、安心して飲むことが出来ます。
そして、テアニンによるリラックス効果も相まって、寝れなくなるどころか逆に睡眠の質を上げてくれます。
水出し煎茶はお湯で出したものとは違うメリットがたくさんあるのです。
睡眠に関しては下記の記事をご覧ください。
淹れ方
水出し煎茶は茶葉の入った容器に水を淹れるだけです。
お茶の種類は、浅蒸し煎茶、深蒸し煎茶、釜炒り茶、ほうじ茶など緑茶であれば何でも使えます。
最近だと緑茶のフレーバードティーなどもたくさんあるので、水出し冷茶を冷蔵庫のラインナップに加えていると楽しいですね。
冷茶ボトルを使った淹れ方
手順
手順1:茶葉を約10gを容器に入れる(ティーバッグであれば2つか3つ)
手順2:冷水を750~1000ml入れる(容器の容量いっぱいまで入れる)
手順3:冷蔵庫で約3時間以上置く
冷水は冷たければ冷たいほど良いです。
10℃前後だとEGCの抽出率がよくなります。
また、成分の抽出自体は約1時間~3時間でちょうどいいぐらいになります。
味が良くなるためには3時間以上、一晩置くと十分です。
500mlのペットボトルでの淹れ方
家に冷茶ボトルのようなグッズはないけれど、今すぐにでも飲みたい!というあなたに、応急処置的な提案ですが
500mlのPETボトルで代用できます。
水出し冷茶の淹れ方(500mlPETボトル使用)
手順1:茶葉約5gを容器に入れる
手順2:冷水を500ml入れる(容器の容量いっぱいまで入れる)
手順3:冷蔵庫で約3時間置く
手順4:飲む前にしっかり振ってください。

ただし、二つデメリットがあります
・茶こしが必要であること
・2回目を作れない
PETボトルから直接注ぐので、茶葉が大量に出てきます。
茶こしは100均などで売っているものでも十分ですが下記に便利な茶こしを紹介していますので興味があれば是非。
水出し緑茶の気になるあれこれ
水出し冷茶は通常のお茶と違うところがいくつかあります。
そんな水出し冷茶の気になるあれこれを紹介します。
賞味期限、日持ち
水で淹れるため冷蔵庫で保管していたとしてお24時間ほどで飲み切ることを推奨しています。
前日の夜に準備したものはその日のうちに飲み切ってしまえば特に問題はありません。
持ち運び
水出し冷茶を外出時に持ち歩くなら、魔法瓶に入れて半日ぐらいで飲みきってください。
緑茶には殺菌作用がありますが、微生物をゼロにはできません。
通常の飲み方であれば食中毒になることはありませんが、ぬるくなった状態で何時間も放置するのは衛生管理上お勧めできません。
なるべく冷たいうちに飲みましょう。
温めて飲むとどうなる?カフェインとかは大丈夫?
水出しをしたお茶はカフェインの抽出量が極端に少なくなります。
そのお茶を温めて飲んでもカフェインは少ないままです。
例えば夜寝る前に温めて飲むことや、持ち運びの際に温めて魔法瓶に入れるというのは有効です。
抽出された成分は水で抽出した時のままです。
外出時に持ち運ぶときは色の変化や味の変化は出てくる可能性があります。
体調に影響を及ぼすこともありませんし、味の変化は飲めなくなるようなものではないので安心してください。
水出し冷茶はどんなお茶でもできる
お茶はどんな種類のお茶でも水出しが可能です。
煎茶や紅茶はアイスティーなどがありますが、ほうじ茶や中国茶などはあまり馴染みがありません。
しかし、これらのお茶も水出しが意外とはまります。
ここからは私も普段から水出しで飲んでいるお勧めのお茶をご紹介します。

ほうじ茶
ほうじ茶は麦茶のような感覚で飲むことが出来ます。
お湯で出したときほど香りは立ちませんが、極上の甘味は煎茶以上のものを感じます。
甘さの最上級をお求めの方は下記の棒茶がおすすめですが、通常のほうじ茶でも十分すぎるほどの甘味があります。
台湾ウーロン茶
台湾ウーロン茶は緑茶と紅茶の間ぐらいのお茶になります。
お茶自体が非常に効果なので水出しにするのは少し躊躇しますが、味は抜群においしくなります。
いつもと違った味が欲しいと思ったときに試してみてください。
和紅茶
和紅茶は国内で生産されている紅茶のことです。
緑茶と同じ茶ノ木で作るためうま味成分が摂取できるという特徴があります。
水出しにすると甘味も増すので飲みやすくてお勧めです。
和紅茶についてはこちら
終わりに
いかがでしたでしょうか。
水出し煎茶はとても健康効果が高く、美容や睡眠の質向上にも役に立ちます。
お茶であればどんなものでも水出したが可能なので、ご自宅にあるお茶で試してみてください。
楽しいティーライフを。



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