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うまくお茶が淹れられない理由はこれ、おいしくないお茶の理由は実は2つ

お茶の淹れ方を習ってきたけど、家では同じように淹れられない

僕もそうでした。
でも大丈夫です。原因を知ってよくしていきましょう。

今日の話 

・なぜ家で淹れたお茶はおいしくないのか
・淹れたいお茶に合わせて淹れる
・それでもうまみが出ない、美味しくないと思う理由
・本当に美味しくないお茶はこの2つ

上手く淹れられないことに対して悔しかったり煩わしかったりすると思いますが、上手く淹れられていないということに気づくことがとても大事だと思います。
なぜならそこから発展できるからです。
あなた自身それだけ上手くなりたいと思っている証拠です。

引き続き記事を読み進めていってください。

目次

家でお茶を淹れたらあまり感動しなかった理由

最初に結論を言いますと、お茶の淹れ方を習ったり、お店でお茶を飲んだ時、その時に携わってくれたプロとは経験の差があります。
当然同じようには淹れられません。

しかし、家でおいしいお茶を淹れられないかと言えば全くそんなことはありません

少し練習する必要も出てくるかもしれませんが、本当においしいお茶は淹れられます。
この記事を読んで、意識の仕方や考え方を変えるきっかけにしてくださるとありがたいです。

外で飲むお茶が美味しい理由はこれ

・空間によるマジック
・淹れてもらうというマジック
・淹れたいお茶と淹れ方、意識の方向があっていないだけ
・プロとは経験値が違うだけ

空間によるマジック

お店やその場所の雰囲気で味がよくなるということがあります。
夜景を見ながらおいしいディナーを食べていることを想像してください。
その料理が家の食卓に並んでいたら、おいしいけど何か物足りなくなりませんか?
空間によるマジックは必ず起こっています。

淹れてもらうというマジック

人に淹れてもらったお茶は、なぜかとても美味しく感じます。
料理やお酒も作ってもらうことの喜びはありますが、お茶だけはそれ以上の感動があります。
言葉にするのは難しいですが、淹れてもらうというだけで何倍もおいしくなります

淹れたいお茶と淹れ方、意識の方向があっていないだけ

これは淹れ手のあなたのお話になります。
お茶の淹れ方を習ったとき、「この条件でこう淹れるとこんな味になる」という形で習ったと思います。

お茶を淹れるときは、「こういう味を出すためにこの淹れ方で淹れよう」という発想に変えてみてください。
この発想の転換だけでお茶の味がみるみると変わっていきます。

プロとは経験値が違うだけ

お茶の味を決める条件として以下のものがあります

お茶の味を決める要素
・産地
・品種
・栽培方法
・気候
・仕上げの方法
・製造機器
・種類
・品質
・グレード
・使用するお茶の量
・お湯の温度
・水の質
・水の量
・抽出時間
・急須の大きさ
・急須の質
・急須の種類
・部屋の温度
・急須の振り方(動かし方)
・急須の振りの大きさ
・湯呑の大きさ
・湯呑の質

プロはこれだけの条件を瞬時に判断してお茶を淹れます。
そのうえ、人によってはお客様の好みやその時の状況を見て味をコントロールします。

とは言え、これをすべて理解しなければならないかと言えばそうではありません。
理解できればより追求できるというだけで、家で淹れるお茶にここまでのことは求められません。

お茶が美味しくなるために必要なことはったひとつ

考えることはこれだけ

お茶の成分の抽出量のバランスを整える

そのためにまず必要な3つの条件

・茶葉の量
・お湯の温度
・抽出時間

これを使い分けるだけでおいしいお茶が淹れられます。
ここが理解できれば上記の多数の条件も徐々に知っていけばいいのかなと思います。

淹れたいお茶に合わせて淹れる

うま味がほしいなら低温、香りが欲しいなら高温

お店で飲んだお茶、あるいは淹れ方を習ったときのお茶は【うま味】がしっかり感じられたのではないでしょうか。
ご自宅で淹れたときにうま味が引き出せないのはなぜでしょうか。
それはその場ではしっかりお湯の温度を管理できていたからだと思います。


【うま味】を引き出す場合のお湯の温度は70℃前後です。
自宅で淹れようとなると温度計もなければ、その時に聞いたお湯の温度の管理の仕方を思い出せなかったりします。

それでもうまみが出ない、美味しくないと思う理由

うま味だけにフォーカスしてお話をします。

お茶を飲んだ時【うま味】というものがとても印象に残ります
そうなると自分で淹れるお茶もうま味を出したくなります。
ただ、実際はうま味が出ているのに気づいていないという場合もあります。

うま味を感じにくい理由として下の3つと、うま味と上手く付き合っていくための考え方をお話しします。

温度が高いまま飲んでいる

温度が高いとうま味はあまり感じられません。

温度は極端に高いときと、極端に低いときに一定の味覚を感じづらくなります。
淹れたお茶を飲みやすい温度まで下げてから飲んでみてください。

味も香り均等に引き出そうとしている

お茶の淹れ方を教えてもらったとき、お湯の温度が低ければ味がよく高ければ香りがよく出ると教えてもらうと思います。
よくあるのがうま味も香りも両方引き出そうとしてお湯の温度を気持ち高くして淹れてしまうパターンです。
温度が少しでも高くなるとうま味よりも別の要因が勝ってしまうことがよくあります。
お茶の味と香りを両方とも引き出すことが可能か不可能かで言えば、間違いなく可能です。

しかし、お茶の種類や質にもよりますが、温度や抽出時間の調整が難しくなる可能性が高いです。
まずはしっかり70℃前後のお湯で淹れてみることをお勧めします。

うま味を引き出すって意外と大変?

うま味はほとんどの場合、しっかり抽出されています。
お茶のグレードが一定以上の物であれば、うま味成分の【テアニン】や【グルタミン酸】はしっかり含有されているからです。

ではなぜうま味が感じられないのか、それは他の成分の抽出量とのバランスの問題です。

うま味は苦味に負ける

高温で淹れてしまったお茶は、カテキンやカフェインの抽出量が多くなります。
すると、うま味よりも渋味や苦味が勝ってしまいます。

人間の舌は苦味を敏感に感じるような作りになっています。
苦味とは本来人体に対して拒絶されるべきもので、大昔の人は口にしてはいけないものを判別するためのに苦味があるかどうかを基準としていました。


考え方としてはうま味を上回る量のカフェイン抽出をしなければいいのです。
お茶の成分抽出のバランスがとれるようになってきたら、熱湯を使ってうま味を引き出すこともできるようになります。

有機栽培のお茶はうま味があまり強くない

有機栽培のお茶はうま味があまり強く出ない傾向にあります。
うま味成分である【テアニン】は、栽培時に肥料を使うことで含有量が増加します。
有機栽培の場合、その肥料を使用しないため、【テアニン】含有量が自然の状態のままになります。

有機栽培のお茶は栄養成分の摂取や、香りを楽しむには優れていますが、強くうま味を出すのは難しいです。

プロでもうま味が出せない時がある

実はプロでもうま味を引き出すことが出来ない時があります。
お茶も自然のものであるため、極端にテアニンの含有量が低いお茶も中には存在します。

そこで無理やりうま味を引き出すよりも、香りを出したり、渋味を楽しんだ方がいいと判断される場合があります。


結局のところは慣れてしまえば問題ないということ

うま味についてお話ししましたが、大切なのは順番に慣れることです。
結局誰しも慣れてしまえばできるようになります。

一度容量をつかむことが出来れば、いとも簡単にうま味のあるおいしいお茶は淹れられるようになります。

慣れていないと焦りますし、一つ一つの動きが遅れます。
でも慣れてくると丁度いいタイミングで動くことができるので、案外さらっとうま味が出せるようになります。

美味しくないお茶はこの二つ

美味しくないお茶は以下の二つだけです

・渋味と苦味しか感じないお茶
・茶葉の量が少ない、味の薄いお茶

渋味と苦味しか感じないお茶

お茶を熱湯で淹れて抽出時間を長くし過ぎるとただただ苦いだけのお茶になります。
温度が高めのお湯で淹れることで香りは立ちますが、カフェインの苦味が強く、とても飲みづらいです。

意図的に苦く淹れるケースもありますが、そうでない場合は失敗です。

茶葉の量が少ない、味の薄いお茶

茶葉の量を極端に少なくして淹れたお茶は味も香りも弱く、おいしくないです。
体調の問題であえて薄く淹れる場合もありますが、そうでない場合はお茶本来の味や香りを楽しめません。

そうなるとあまりおいしく感じません。

あなたのお茶は美味しい

うま味が出せないと物足りないかもしれませんが、極端な失敗がない限りはどんなお茶もおいしく淹れられています。

お茶は淹れる人によって味が変わる不思議な飲み物です。
どんなに同じ条件で淹れたとしても、人が変われば味が変わります。
つまり、あなたにはあなたしか出せない味があるということです。

ですので、自宅で淹れたお茶は美味しくないのではなく、慣れていないか、意識の違いか、あなただけの味であるということになります。

お茶はあなたを映す鏡です。

お茶の味はあなた自身の生き方そのものです。
あなたを含めて飲んでくれる人のために淹れることを意識すれば自然と美味しくなります。
余裕があれば少し手間をかけてみてください。
ひと手間かければ料理のようにお茶が美味しくなります。

終わりに

いかがでしたでしょうか。
最初はなかなかうまくいかず、焦ることもあるかもしれません
しかし、お茶が美味しく淹れられるようになるには、少し考え方を変えるだけでいい場合があります。
本当に簡単なことですっと美味しく淹れられるようになります。

安心してお茶を淹れていってください。
それではよきティーライフを。

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