いろいろなお茶

麦茶はお茶なのか【広義のお茶】について

あさひさん、何を真剣に見ているのですか?

チャバスティ先生
今煎茶と麦茶を見比べているんですけど、色も味も香りも全然違うな~と思って、同じお茶とは思えませんよね。

チャバスティ先生
チャバスティ先生

はっはっはっ
煎茶と緑茶、確かに全然違いますね!
いいところに気づきましたね!

今日の悩み 
・麦茶ってお茶なの?
・茶とつくものたちって結局何?
・麦茶のいい所教えて!

え?麦茶って、お茶じゃないの?
え?、、、

広義のお茶の世界

麦茶はお茶じゃない

結論から言いますと、麦茶は私たちがイメージしているお茶とは全く違うものになります。

麦茶に急須を使う必要はないですし、カテキンなどの栄養素もとれません。

麦茶は大麦を焙煎して煮出すことで抽出される液体です。
煎茶に使われている茶の木は全く使われることはありません。
茶の木を一切使わずに煮出す液体を【茶】と呼ぶ時、それらは
広義のお茶(茶外茶)と呼ばれます。

お茶にある二つの概念


お茶には大きく分けて二つの概念が存在します。

1、茶の木を原料に作られるお茶
2、茶の木を使用せず煮出した液にお茶という概念をつけた、【広義のお茶(茶外茶)】

1の茶はツバキ科ツバキ属の茶の木から作られるお茶で、私たちがイメージするお茶のことを言います。
緑茶だけでなく、紅茶や烏龍茶などもこの仲間です。


2のお茶はというと、茶の木を一切原料とせずに作るお茶のことを言います。
麦茶の他にもやハーブティや甜茶などもその仲間です。

広義のお茶と言うのは広い意味でのお茶という意味で、緑茶や紅茶とは全く別物のお茶です。

蕎麦を例にすると、中華そばや油そばは【広義のそば】になります。
蕎麦は本来、【蕎麦の実】が原料として使われているものになりますが、中華そばや油そばに【蕎麦の実】は使われていません。これは蕎麦の形状が麺状であり、細長く麺状である食べ物への概念となるわけです。

つまり、中華麺や油麺と言った方がよいということになります。

なぜ茶とつくのか

日本において、一般的に広くお茶を飲むようになったのは江戸時代になってからです。
江戸は日本の中心となり、多くの商売が発展し、政治的なことも頻繁に行われるようになっていくのです。
それに伴い、多くの位の高い人たちが江戸に集まり茶を飲みました。

茶の需要が高まり、茶の栽培地も広がりを見せていくことで人々に馴染み深いものになってきたお茶は、質の良いものを位の高い人が
一般庶民は番茶として茶を飲み、広く生活に根付いて行ったのです。
ところが、それでも全国の隅々にまでいきわたったわけではなく、茶が手に入りにくい地域も存在します。

そんな場所でtお茶の代わりに飲まれていたものこそ、【代用茶】つまり【広義のお茶】だったのです。
麦茶のようにもともと【麦湯】として存在していたものありますが、現在地域ごとに文化として残る広義のお茶の多くは江戸時代に発展したものだと思われます。

そんな麦茶はどんなお茶?

普段何気なく飲んでいる麦茶ですが、実は栄養価も高く身体にとてもうれしいお茶なのです。
毎日飲んでも飲み飽きない麦茶の魅力です!

抗酸化作用のあるポリフェノール

抗酸化作用とは【体内の活性酸素の消去する】作用のことです。
活性酸素は病原微生物や不要な細胞などを排除するために存在するのですが、不要な分の活性酸素は身体に強いストレスを加えてしまいます。
これがあらゆる病気の原因になります。

麦茶に含まれる「ゲンチシン酸」や「カテコール」というポリフェノールに抗酸化作用があります。

ポリフェノールといえば、緑茶に含まれるカテキンもポリフェノールの一種ですよね。
カテキンにも抗酸化作用があるのか、こんどみどり先生に聞いてみよっと!

血液サラサラ、アルキルピラジン

麦茶の香り成分であるアルキルピラジンには血液粘土を低下させる働きがあります。
つまり血液をサラサラにするってことです。

チャバスティ先生
チャバスティ先生

アルキルピラジンは他にもピーマンや玉ねぎ、ワインやココアなどにも含まれています。
ちなみにほうじ茶のピラジンとは別なので覚えておいてください。

虫歯予防にもなります

麦茶にはバクテリアの定着と固着を予防する働きがあります。
虫歯の原因となるミュータンス菌の菌膜生成を阻害します。

水分補給にぴったり ノンカフェイン

麦茶はミネラルを多く含み、水分補給にはとてもいいです。
特にカフェインが一切含まれていないので、子供も安心して飲める上に、寝る前とかでも大丈夫です。
他にも、妊娠中もしカフェインが気になるようでしたら麦茶をお勧めします。

終わりに

チャバスティ先生
チャバスティ先生

いかがでしたか?
なかなか面白いお話しだったでしょう?

麦茶がお茶でなかったなんて、、知らなかったです、、

チャバスティ先生
チャバスティ先生

広い意味ではお茶です。
ただ、概念と言いますか、捉え方だけしっかり覚えておけば問題ないです。
よく間違えるのが、カテキンがとれるかどうかですね。

確かに!麦茶でカテキンがとれると思ってました!
あとはカフェインが入ってると思ってる人も結構いるんじゃないかな?
これはみんなに教えたほうがいいですね!

チャバスティ先生
チャバスティ先生

是非是非!
たくさんの人に魅力を伝えてあげてください!